理事長所信

2022年度理事長 金澤 忍

 

【スローガン】

Never Stop!

歩みを止めるな。地域(まち)の未来と、己のために。

 

【基本理念】

 

公益社団法人 佐久青年会議所は、56年目を迎え、新たな歴史が始まる。

未来は変えることができる。

未来は、自分が描いたようにしかならないのだから。

より良い地域にしたい。より良い自分になりたい。

ならば、夢や理想を大いに語り合い、未来を創造していこう。

 

夢なき者は、理想なし。

理想なき者に、計画なし。

計画なき者に、実行なし。

実行なき者に、成功なし。

故に、夢なき者に成功なし。

 

【基本方針】

「仲間が仲間を増やす」広報と会員拡大

佐久地域だからこそのまちづくり

今だからこその青少年育成

青年経済人としての自己資質向上

「変わらないために変わる」運営力向上

 

【はじめに】

公益社団法人佐久青年会議所は、昭和から平成、令和にわたる55年間、「明日の明るく豊かな佐久平」実現のため、幾多の素晴らしい運動や事業を展開してまいりました。昨年度、佐久青年会議所は創立から55周年を迎えましたが、この55年という歩みは、 私たち現役メンバー含め、先輩諸兄、市内友好団体、地域の方々との歴史でもあり、混沌という未知の可能性を切り拓いてきた証です。

そして56年目を迎える今、新型コロナウイルス感染拡大によって、先の見えない時代に突入し、これまで当たり前であったことが当たり前でなくなり、私たちを含め多くの人々の生活が一変しました。現在私たちは、これまでに経験したことのない、まさに国難とも呼べる社会状況の中で、人々の行動が変わり、価値観までも変わるという社会的転換期に立っています。そのような中、私たちは、55年の歴史を重んじながら、「明るい豊かな社会」という未来を創造していかなければならないのです。

「流水は腐らず」この諺には、停滞せずに常に活発に動き続けるものには沈滞や腐敗がない。という意味があります。新たな時代の幕開けにより、「明るい豊かな社会」の実現に、私たち青年の力はより一層必要不可欠となります。どんな時代になろうとも、歩みを止めず、未来の地域と自身のために、今、何をすべきかを真剣に考え議論し、佐久地域だからこそできること、今だからこそできることを先駆けて行う。これこそ、私たちが目指すべき、組織としての姿勢ではないでしょうか。

変化することを恐れず、停滞することを恐れ、「英知」と「勇気」と「情熱」を持って、新たな取り組みに挑戦してまいりましょう。

 

〜仲間が仲間を増やす〜

青年会議所が、運動を恒久的に広く展開していくために必要な要素として、「会員数」があります。昨今、少子化や生活様式や価値観の多様化に伴って、佐久青年会議所の会員数は過去と比較すると大幅に減少し、青年世代への認知度は他団体と比較しても、決して高くありません。

P.F.ドラッカーは「マーケティングの理想は、販売を不要にすることである」と言っています。これは誰かを介して顧客へ商品をプッシュせずとも、自然に「売れてしまう状態」をつくるということが重要ということです。会員拡大の真のゴールはそこにあるのではないでしょうか。では、「青年会議所しかない時代」から「青年会議所もある時代」と言われる今、自然に「入会してくる状態」を作るには、何を目指すべきなのでしょうか。

地域に選ばれる団体となるには、「違いをもたらす違い」が必要不可欠です。そもそも青年会議所とはどんな場所なのでしょうか。私が考えるに、それは「自身がより良く変わる場所」だと思っています。では、なぜ、あなたがより良く変わる必要があるのでしょうか。それは、ビジネスは常に変化の連続だからです。だからこそ、青年会議所は、メンバーに青年経済人としての「より良く変わる場所」を提供します。この機会を通しメンバーが身をもって学び、自己成長を遂げていく。これこそが、他団体との違いをもたらす大きな違いの一つに他なりません。

そんな青年会議所の姿を、様々な広報手法を有機的に連動させ、効果的に発信し、佐久青年会議所の認知度の向上に努めていきます。そして、これまで培った手法を用い、会員拡大を進めていきます。そうすることで、我々の姿に憧れ、運動・活動に興味を持ち、共感を得た人材の会員拡大に繋がるのではないでしょうか。まさに、「仲間が仲間を、自然と増やしていく」のです。一朝一夕ではいかないことかもしれませんが、これをルーティン化し、継続していく一歩目としたいと考えています。

我々の運動、活動を地域に発信していくことは、同時にメンバーのモチベーションを向上させ、JAYCEEである誇りと自覚を醸成し、やりがいを見出すことにも繋がっていきます。そのことは、メンバーみんながもっとJCを好きになり、そしてJCが好きなメンバーが、青年会議所の魅力をより伝えることができ、会員が増えていく原動力となるはずです。

 

〜佐久地域だからこそのまちづくり〜

2015年に国際連合にて採択されたSDGsの推進を、日本青年会議所も率先して続けていますが、佐久青年会議所においても、佐久地域に合う形での持続可能なまちの未来を考えることが重要です。

若者たちがグローバルに羽ばたくことは頼もしいことですが、佐久地域を旅立った彼らが地元を想い続け、この地に帰って来たくなるまちを実現することが、佐久地域の未来の発展につながります。佐久地域を愛し、そこに生まれ育ったことに誇りをもつ郷土愛を醸成していくことは、発展し続ける佐久地域を実現することに繋がるはずです。帰るべき故郷があり、郷土に誇りを持った人間は、必ずやそのまちの未来を大切にしてくれます。

そのために、形として目に見える物質的なものを大切にするだけではなく、地域の魅力を再発見し、創造し、発信し続けなければなりません。今まで、当たり前のように感じてきた佐久地域の魅力側面を、違う角度から見ることで、佐久地域の「質的な価値」として再創造することもできるのではないでしょうか。佐久地域にもオンリーワンなキャラクターとストーリーがあるはずです。そこに、わたしたちがアイデアを加え、共感する人を増やしていくことが、佐久地域だからこそのまちづくりに繋がると考えます。さらに、「快適健康都市佐久」〜希望をかなえ 選ばれるまちを目指して〜(佐久市総合計画より)を、掲げる私たちが住み暮らすこの地域において、私たち自身が、行政が向かうべき施策にいかにコミットし事業を展開できるかという視点も重要だと考えます。そうすることで、市民・行政・企業が協力し、お互いの強みを生かし合い、地域協働によるまちづくりを具現化することができると考えます。私たちがこうした市民・行政・企業の「架け橋」となることで、JCの市民認知度を向上させ、地域に真に必要とされるJCになるのではないでしょうか。
自然豊かなこの佐久地域だからこその課題やストーリーを見つけ、それを事業の背景とし、どのようにすることが理想なのかを議論し、目的を定め、そのための手法を考え事業を展開する。この流れを強く意識し、佐久地域のための、佐久地域だからこそのまちづくりを構築していきましょう。

 

〜今だからこその青少年育成〜

青少年は、佐久地域の未来を担う宝です。そんな次世代を担う青少年が、逞しく、健康に成長していくことは親だけではなく、すべての人の願いです。

2019年に、国主導で、全国一律の学校ICT環境を整備すべく、1人1台のパソコン・タブレットなどの端末を用意し、令和の学びのスタンダードとして、ICT教育の実現を目指すGIGAスクール構想が打ち出されました。このように、私たちが育った時代では考えることができないほどインターネットやSNSは普及しており、情報技術の飛躍的向上や環境の変化に加え、今は、新型コロナウイルスの影響により、青少年を取り巻く環境は大きく変化しています。佐久地域においても例外ではなく、オンライン授業や、タブレットを用いた授業などが行われるようになりました。デジタル化が進むことで、想像力の低下、他人への関心が低下することで生じるコミュニケーションの希薄化などの課題もより顕著になることも考えられます。ただ、青少年を含む、我々を取り巻くすべてのデジタル化を悲観視するべきではないと考えます。

デジタル化やAIがもたらす環境変化は、「人が人として、人に寄り添い優しくあるために変化している」と捉えてみてはどうでしょう。より高度な情報技術を駆使し、自動化、効率化することで生まれる時間や機会を、世の為、人の為に使うことができるのではないでしょうか。

だからこそ、私たち佐久青年会議所が行うべきは、大人子ども両方に対し、健全な心を育成し、利他の心を育み、これからの時代をデジタルと共存しながら「生き抜く力」を育成する機会を提供することと考えます。この機会を提供することこそが、時代に即した、次世代につながる、今だからこその青少年の育成だと考えています。今は原石である地域の青少年たちが、次世代における地域の宝となるような機会を積極的に創出していきましょう。

 

〜青年経済人としての自己資質向上〜

佐久青年会議所の委員会運営、組織運営は、人財育成を旨とした成長の場であります。それぞれが青年会議所での自分の役職や役割を通じて、1年間の成長の機会を得ることができます。その機会を得る中で大切なことは、第一にそれまでの「心地のいい場」から飛び出すことです。快適で制御可能な「心地のいい場」では、あなたを変える全てのきっかけはマイルドなものにしかなりません。心地のいい場から飛び出ると、まず始めに出会うのは「戸惑いの場」です。「戸惑いの場」では、他者との違いを感じ、環境や状況に慣れず、自信をなくしてしまったり、今まで生きてきた中で培われてきた価値観に合わないことを感じてしまったりします。そうなると、やる気はなくなり、JC活動から逃げてしまうこともあるでしょう。ですが、ここを乗り越えると次に「学びの場」にたどり着きます。「学びの場」では、JCの様々な活動を通じて、問題に取り組み、能力を身につけ、感謝されるようになります。この場に到達すると、少しずつJCの居心地が良くなってくるでしょう。さらに進んだところに「成長の場」があります。「成長の場」では、あなた自身が目的を見出し、自ら問題を克服し、ついには、「あなたならでは」の独自性が出てくることになります。

このように、JC活動が自身の成長に結びつくまでには、いくつかのステップがあると考えます。入会していれば、必ず成長が約束されるわけではありません。入会した目的や動機は人ぞれぞれであると思いますが、総会や例会、事業や会合、委員会活動などに対し、自らの動機付けによる自主的参加が鍵となります。積極的に参加することで、違うステージに身を置くことができるのです。そして、「学びの場」や「成長の場」に辿り着いたメンバー同士で喜怒哀楽を共にし、切磋琢磨し合い、一つのベクトルに青年の力を集結したとき、私たちの運動は、底知れぬものとなることでしょう。青年会議所の原動力は、メンバーの「自らの動機付けによる積極的参加」であり、これこそが、次代の青年会議所運動を支えていくのです。

 

〜変わらないために、変わる〜

「明るい豊かな社会の実現」を目指し運動を展開している佐久青年会議所ですが、時折「家庭がうまく行かない」「会社の業績が…」などの話を聞くことがあります。社会の最小単位は家族です。自身の家族や会社の犠牲の上に「明るい豊かな社会」が成り立つはずはありません。ここでいう犠牲とはなんのことでしょうか。それは、「時間」であると考えます。家庭での諍いも、会社の業績も、それに向き合う「時間」が減少することで生じます。メンバーにとって有限であり、平等である「時間」を、いかに効率的に使って組織運営、会議運営ができるのかを考える時期に来ています。これは、青年会議所に限ったことではなく、5Gがすでに始まっている超高度情報化社会において、意思決定までの時間を最短にすることは、あらゆる場面で求められていく時代になるでしょう。

そこで、より一層組織の生産性を高め、効率化する様々なアプリケーションやクラウドサービスなどを積極的に取り入れていきたいと考えます。「家族・会社・地域をより良くする」組織へと変革するため、環境整備を行います。すべての会員が誇れる組織にしていくためには、過去の手法に捉われず、現状より良くなるものは、勇気を持って変えていき、佐久青年会議所全体の組織力を向上させていきます。そして、本来私たちが行うべきJC運動を最大化し、親としての責任、経営者としての責任に時間を費やし、すべてに注力できる環境を整えていきたいと思います。

佐久青年会議所が、佐久青年会議所として在り続けるために、56年目を迎えた今こそ、時代に即した組織への昇華を目指しましょう。

 

【結びに】 

VUCAと呼ばれる確かなものなどない時代において、明るい豊かな社会を追い求めることは壮大な夢であり、時としてその過程の中、意志を砕かれることもあるかもしれません。しかし、未来は常に我々の手の中にあり、「今」の積み重ねが未来を創るのです。未来には無限の可能性があり、我々の行動で変えられます。

 

未来の佐久地域のため、未来の佐久青年会議所のため、そして、未来の自分自身のため、お互いに切磋琢磨し、社会に必要とされるJAYCEEとなるべく歩んでいこう。未来にはかならず、今よりもより良い地域と自分が待っている。決して止まることなく力強く前へ、皆で一緒に歩みを進めましょう。