理 事 長 所 信

2019年度 理事長 中村 雅英

【スローガン】

「Show the Spirit!」

~自覚とプライドを持ち、新しい時代を切り拓こう~

 

【基本理念】

 新しい時代の始まり。

佐久地域の希望に満ちた明るい豊かな社会、正義が行われる理想の社会の実現を心から熱望するために、時代の担い手として大きな責任を自覚し、新しい世界のための推進力にならなければなりません。

個人個人が青年経済人としての自覚とプライドを持ち、この限られた時間を使って、時代の変化に惑わされることなく、自らの力を信じて果敢に挑戦し、仲間と切磋琢磨して成長することができれば、地域づくりの大きな力となります。青年会議所の存在意義を見つめなおし、明るく豊かな地域の未来のために運動してまいります。

 

【基本方針】

 1.まちづくりとしての会員の拡大

2. 未来を担う青少年の育成

3.地域特性を生かした事業の展開

4.青年経済人としての自己資質向上

 

【はじめに】 

                   ~何のために~

30年の月日を経て、「平成」という一つの時代が終わりを迎えます。佐久青年会議所も諸先輩方によって昭和から平成にかけて52年間、「明日の明るく豊かな佐久平」実現のために幾多の素晴らしい運動や事業を展開してまいりました。佐久平地域の経済、社会、文化の諸問題をあぶりだし、PDCAサイクルに基づいて継続的に改善し、環境問題、献血問題、青少年育成等、時代に即した運動を行ってまいりました。

私たちが忘れてはならないことは、いつの時代も郷土を心から想う英知と勇気と情熱を持った40歳までの青年経済人が存在していたということです。これからも脈々と輝かしい歴史を刻んでいく組織となるためには、先人たちが築き上げてこられた伝統をしっかりと継承し、明るい豊かな社会の実現を目指し行動していかなければなりません。そのために私たちは佐久の青年経済人として「自分のため」に自己啓発、修練を積み、より強固なリーダーシップを身につけ、「会社のため」にその力を自社に還元し、地域社会での企業のさらなる発展が地域活性につなげなければなりません。そしてその力を用いて「地域のため」に地域社会へ奉仕し、さらに修練と奉仕を支える力として会員全体を貫くフレンドシップが生まれるものだと考えます。失敗を恐れることなく積極的かつ決断力を持ち行動することで魅力あるリーダーシップを発揮できる人間・個の集合体が佐久青年会議所なのです。

■会員拡大こそがまちづくり

~人間力あふれる社会企業家の育成~

青年に発展・成長の機会を与えることを使命とする青年会議所にとって、青年会議所のメンバーを増やすことは、その使命を達成するための最も良い方法です。限られた環境の中で成長が止まっている若者は青年会議所のメンバーとなることで、素晴らしい仲間と成長の機会を得ることができます。どのような組織も社会の変化についていけなければ消滅する運命にあります。青年会議所のあり方を議論し、組織を拡大していくべきです。

佐久市においては日本社会が抱えている問題と同じように人口減少、少子高齢化、生産年齢人口の減少といった現代的・社会的な問題に直面しています。人口減少等が地域経済の縮小を呼び、地域経済の縮小が人口減少を加速させるという負のスパイラルを断ち切り持続可能なまちの形成が求められています。

佐久市の地域再生計画によると、佐久市に「しごと」をつくり、「しごと」が「ひと」を呼び、「ひと」が「しごと」を呼び込む好循環を確立することが必要である。本市への新たな人の流れを生み出すこと、その好循環を支える「まち」に活力を取り戻し、本市に住む全ての人々が安心して生活を営み、子どもを産み育てられる社会をつくり出すことが急務である、と記されております。

佐久の地域社会を支えているのは中小企業であり、そしてその中小企業が魅力的であるためには、その会社を支える青年経済人が、様々な機会から感性を磨き、研鑽を重ね、企業経営基盤を強化していくことが重要です。その中から育まれたリーダーシップや感性、友情を活かし、自己の成長と会社の成長に繋げ、イノベーションを起こしていくことによって地域力の向上に繋がると確信しております。その学び舎としての役割を青年会議所は果たしています。

自分のことだけでなく、思いやりの精神と奉仕の心を持ち合わせた青年経済人であればこそ、会社経営を成長させ、「しごと」をつくり、「しごと」が「ひと」を呼び、「ひと」が「しごと」を呼び込む好循環を生み出せるのだと思います。

活力ある街にわれわれ青年会議所がすべきことは、営利、非営利を問わず、自由闊達に社会的価値のあることを創造し、実践していく青年経済人たちを増やしていくことです。青年会議所の人づくりは「人間力あふれる社会企業家の育成」であります。

そんな自覚とプライドを持った青年経済人があふれる地域になれば必ずや地域社会に新たな流れが生み出せるものと考えます。地域経済を成長させるためにも青年会議所の会員拡大は重要な役割を担っているのです。

■未来を担う青少年の育成

~大人が変われば子どもが変わる 子どもが変われば未来が変わる~

次世代を担う青少年が清く、逞しく、健康に成長していくというのはすべての人の願いです。生産年齢人口の減少が進む中、国際社会での生き残りをかけて、経済成長を維持するためには労働生産性を高めなければならず、その意味でも次世代を担う人財教育の重要性が問われています。昔ながらの日本の家庭文化は激変し、核家族化が進み、女性の地位向上とともに共働きが増え、少子化が進み、私たちの時代にはなかった児童館が各地域に配置され、行政としても住民が働きやすい環境、子育てしやすい環境を十分に整備してまいりました。その反面、子育て環境の変化に伴い家庭内コミュニケーションが減少し、本来なされるべき教育が家庭内で果たされていないことはもとより、他人への関心が希薄化し、地域で子どもたちを育てる意識が低下しているのも現状です。

そのような中、学校ではさまざまなことが社会問題化し、マスメディアが取り上げることで、モンスターペアレンツを生み出し、私たちの時代では当たり前だった活動、行動が制限され、その結果、他者とのコミュニケーションやそれに伴う経験、体験の不足が、社会の中で様々な問題を起こす一因となっています。

子は親を映す鏡ということわざにもある通り子どもは皆、親や周りの大人を見て成長していきます。子どもは純粋な心を持ちこの世に生を受け、10年20年と社会に揉まれることによって自己形成していきます。親や周りの大人が今以上に子どもに関心を持ち接していくことこそ、青少年育成において遠回りのようで一番の近道であると考えます。

「なりたい職業ランキング」上位の変化も時代とともに変化し、「憧れ」から「安定」へシフトしている今の時代だからこそ、人生の中でも大切な青少年期にもっと感受性や協調性を育ませ、夢を持ってチャレンジしていく子どもたちを地域で育てていくことが重要であると考えます。

次の10年に向けて、次世代を担う青少年の健全な心を育成し、子どもたちを取り巻く環境の変化に対応し、課題解決へ導くことが求められます。親たちが子どもたちを守る確固たる信念を持ち、子どもの心に日本人の道徳心を育み、子どもの未来を明るく照らしていきたい。子どもたちの心身の健全な成長を促し、社会生活に必要な徳性を養うとともに、豊かな多様性から生まれる価値観を育んでまいりましょう。

■地域特性を生かした事業の展開

~時代の変化と共にまちづくりに新しい価値の創造を~

2015年9月「持続可能な開発サミット」が、ニューヨークの国連本部で開催され、2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)が193カ国の合意のもと採択されました。SDGsは、途上国のみならず、先進国を含む全ての国の達成目標であり、日本政府もその達成にコミットしています。「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、経済・社会・環境をめぐる広範な課題に統合的に取り組むことが今求められています。

佐久青年会議所では「日本のトップレベルの音楽、作家の話を聴く機会を佐久に創り、文化の土壌を厚くしたい」という想いから始まった信州佐久音楽祭、「子どもには夢を、大人には生きがいを」をスローガンに佐久ミュージカル、交流人口の増加と地域経済の発展に繋がることを目的とした「SAKU BLOOMイルミネーション」に代表される大きな事業をはじめ、52年間様々な事業を行ってまいりました。

我々JCメンバーもこの佐久地域の住民であり、一市民として「明るい豊かな社会」の創造のために、地域の諸問題を掘り起こし、単に市民という立場だけでなく、JCメンバーとしてリーダーシップを発揮しその解決にあたらなければなりません。

私たちは、集客重視のイベント開催団体ではありません。常に現状と社会に目を照らし合わせ、時代と共に変化していく地域住民の生活文化や考え方にも対応していかなければなりません。継続事業である、なしにかかわらず、私たちはSDGsに注目し、地域・市民を巻き込んだ形で新しい価値を創造し、革新していくことこそが、多様性を増している現代社会における地域に求められる事業であると考えます。市民・行政・企業が協力し、お互いの強みを生かすことで、地域協働によるまちづくりを具現化し、その架け橋となることで市民認知度の向上と共に地域に必要とされるJCになるのです。

■青年経済人としての自己資質向上

~己を高め活動していくことこそが明日の明るい豊かな地域づくりとなる~

青年会議所とは、市民意識変革団体、「政動社変」のまちづくりの団体であるといわれますが、そのような団体になるためには、人財育成が重要であることはいうまでもありません。佐久青年会議所の委員会運営、組織運営は、人財育成を旨とした成長の場であり、それぞれが自分の役職や役割を通じて1年間の成長の機会を得ることができるのです。佐久青年会議所の委員会をきちんと運営し、例会や事業を行っていくことで、自ずとメンバー一人ひとりが気づきを得て、資質向上し、リーダーになれる仕組みになっているのです。

「ミッションの価値は文章の美しさにあるのではない。正しい行動をもたらすことにある」

P・F・ドラッカー

青年会議所でよく使われる言葉の中に「リーダーシップ」という言葉があります。私の考えるリーダーとは、ミッションに対して「やる」と決めたことは最後までやり通す人のことであると考えます。リーダーの一貫した姿勢には人は引き寄せられます。リーダーは常にミッションに従って行動します。だから何があってもぶれません。そのぶれない姿勢が人を引き寄せるエネルギーに換わるのです。ミッションに対して今の自分には何ができるか、それを成果につなげていくにはどうしたらよいかを考えてみることです。

青年会議所に入会したとき、何らかの目的を持って入会されたと思います。その目的は何であれ、どうすれば「生きた時間」と「生きたお金」を使って素晴らしいJCライフを送ることができるのか、その道を見つけなければならなりません。それにはまず、すべてのJCの会合や事業に自主的に参加することから始まります。総会や例会は、後に親友になるであろう同士に会える場であります。ここでは、JC活動全体にわたる報告や意見が述べられ、その総合的調整や検討、あるいは反省がなされます。時には講師を招いて諸問題について勉強し、討論することもあります。したがって、総会や例会には積極的に参加するべきです。また、数ある委員会の中のいずれかに所属し、委員として専門的活動をしていきます。新入会員にとっては、委員会活動はまさにトレーニングの場であり積極的に参加することが肝要です。そして、会員としての自覚が醸成され、斬新なアイディアと責任ある行動によって、次代の青年会議所運動が支えられていくのです。青年会議所運動の原動力は、メンバーの「自主的参加」なのです。

■結びに

~より良い変化をもたらす力を青年に与えるために

発展・成長の機会を提供すること~

私たちは、JC活動の中で常に機会を与えられながら生活しています。しかし、その目の前にあるチャンスをみすみす見逃してしまったり、チャンスと気づかずに見過ごしてしまっていることはないでしょうか。

喉が渇ききった状態で、コップに半分の水が入っていたとした時に、この水をもう残り半分しかないと思うか、まだ半分もあると思うかで、その後の行動のモチベーションやマインドは明らかに変わってくるはずです。ピンチかチャンスかを決めているのはまさに「自分の心」なのです。前向きに実行していく「行動力」こそがわれわれ40歳までの青年の武器であり、鈍感に過ごしてしまっては、それは時間の浪費でしかありません。

「計画は紙の上で消える。良き意図の表明に終わる。実行されることは稀である」

P・F・ドラッカー

行動せずに語ってばかりいてもそこには何も生まれません。どんなときでも実行する行動力を持ってこそ周りの状況は変化していくのです。私たちは、JAYCEEとしての英知と勇気と情熱を持って、この佐久地域を明るく豊かな社会に導くために、自分のJC活動に使える限られた時間を「生きた時間」にするために、どんなときも前向きに、一人ひとりの青年経済人としての「熱き心」を示し、自覚とプライドを持って新しい地域の未来に向かって活動してまいりましょう。